最後の楽園の最後〜Tomato n'; Pine〜

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トマパイが散開した。現場市場主義の僕が彼女達の最後を見届けた場所がインターネットだったのに時代を感じる。



PS2U FINALで自分なりに西麻布を完結させてしまって、これ以上のはないなあと勝手に思ってたんですけど、今日の配信をみてたらやっぱり最後も西麻布で観ても良かったかなあと思ったり思わなかったり。ともあれイイ散開でしたね。今日の映像をソフト化してくれるとのことで何より特典が楽しみで仕方ない。


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魔法にかかるのはいつも【PS2U】で10回あったパーティーも6回と半分以上を参加してフジロックを干してまでいった時もあった。つい必死こいて観にいかせるのはどこかで彼女達に対する焦燥感があったからだと思う。毎回終演後は、こうして観れるのもあとどのくらいなのだろうとしばしば考えちゃう自分がいて、そんなにセンチメンタルになるのは、毎度充実感に満たしてくれているからなんじゃないかな。というか、他のブッキングが素晴らしくて、盟友Negiccoを始め、ZEN-LAさんやサ上とロ吉などの日本語ラップ勢、デビュー前のDanccing Dollsや改名前のtengal6にEspecia,ライムベリーといったジャンルレスでローカルでアンダーグラウンドなグループも出演するなど、それこそホットなヴァイブスな面々を見た後にトマパイをみるっていうコンポジションが大好きだった。FINALの時は出だしの「大事なラブレター」で感極まって、いつもは腰から踊る「ワナダンス」も浸って聴き入ってしまった。2月から始まったPS2Uでの思い出を振り返りながら号泣している僕に知らないおじさんがハグしてきたことは忘れられないことだろう。



そもそも散開の一報を知ったときは、ついにこの時がきたかという感じで、もうみれなくなる寂しさというのはなかった。それから数日考えていたら、安易に第三期トマパイなんて出来るハズもないし、WADAちゃん芸能界引退ってものすごい損失で、やっとその現実を理解して打ちひしがれた。

思い返すと最初にトマパイを知ったのは、no3bの新曲がベルゼバブの主題歌になるということで朝7時にアニメをつけていたら流れてきたのがED曲の「なないろナミダ」がキッカケで、クレジットに既視感を覚えてiPodをみたら既に第一期の音源「Life is beautiful」が入っていて、どのタイミングでdigったんだ?ってなったのがプロローグ。


その年は結局就活やらで全然いけてなくて、ちょうど昨年の今頃にリリースした「ジングルガール上位時代」のイヴェントから本格的に足を運ぶようになる。それからすぐに新宿BLAZEで東京女子流と共演したライヴでは知り合いのPAさんを通じて挨拶させてもらっって一番の思い出に。そこからラジオを聴いたりTOMAGだったりPS2Uだったりで夏までに数々の思い出を共有できた。歴史的名盤「PS4U」を完成させ、HMVアイドル乱舞で全国を回ったガールズはどこか自身に溢れていて、ふわふわだったフリやMCも安心してみれるようになって、業界内外からも注目され始め、西麻布のフロアも数を重ねるごとにパンパンになっていった。今思えば、攻めない彼女等が攻めにいった一連のプロセスに、焦燥を感じてしまっていたのかもしれない。




先日、12/24クリスマスイヴの新宿タワーレコードのイヴェントは感動のラスト西麻布とはうってかわって、YUIちゃんが面白おかしいキャラやパフォーマンス中のハプニングなんかがあって、12/24 20:58ちょうどに始まるロマンティックな演出を、良い意味で台無しにしたゆるゆるなひと時でした。僕にとってのトマパイ現場はこれがラストだと泣く気満々で臨んだのに、散開前なのに気の抜けたガールズの素が爆発して笑って現場納めできたのもこれまたトマパイらしくてほっこり。


YUIとHINAは女優への道を、WADAは日常に戻っていく訳で僕もまたゆるーく彼女達を応援していこうと思います。旅の途中で立寄った楽園にいつまでも長居はできませんからね、船はどんどん進むんですよね。最後に今世紀最高のメッセージソング「キャプテンは君だ!」の歌詞を。





さよならだけ突然で 準備なんてぜんぜんできなくて
それでも月曜日は来て 船はどんどん進んでく
この便は どこ行きかな? ホントにそこ いきたいのかな?
天気予報 ぜったいじゃない 誰も悪くなーいー
でもね、そう、逆だ 涙って ハッピーエンドの予告編だ
ラ・ディ・ダ♪って歌ってたら ほら出会っちゃうもの
じゃっそういうことだ がんばっちゃうことだ
ちょっとだけ残念な話 辛いことって「嬉しい」より多い
でもちょっとね うんイイ話 喜びは二倍の価値
どしたらいい?って 凹む夜 ホントはぜんぶ わかってるんだ
あとは勇気 信じるパワー まずは漕ぎ出そうよ
でもね、そう、さ!cool girl 涙って ハッピーエンドの予告編だ
ラ・ディ・ダ♪って歌ってたら ほら出会っちゃうもの
いまここで 愛を歌う 知りたての 愛を誓う

でもね、そう、逆だ 嵐って ハッピーエンドの予告編だ
ラ・ディ・ダ♪って歌ってたら すぐに晴れちゃうもの
ほらね、そう、さ!cool girl 笑顔って ラ・ディ・ダ♪の積み重ねだ
ダッツ・ダ・ウェイで 進んでれば すぐ見えてくるんだ
キャプテンは君だ! キャプテンは君だ!
キャプテンは君だ! キャプテンは君だ!




当時買ったシングルの帯には「これが”カワイイ”の新・絶対値」っていうコピーが。トマパイが終わったいま、ちょっと深読みすると人によっては面白い解釈が出来るんじゃないでしょうか。


いつでもそばにいることを教えてくれたガールズと、僕らに音楽の楽しさを改めて気付かせてくれたagehasprings、そしてジェーンさん、いままでありがとう。いつかくる?"再生"を信じてPOP SONG 4 EVER

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