さくら学院祭☆2012

秋になると物憂げになるもので感情が不安定になりがちなマックです。


週末に行われた「さくら学院祭」に参加して参りました。前日までたっぷりと福岡を満喫していたのですが、ベストホールの200回公演を干してまで観るべきステージが今回のイベント。あまり公言はしていないのですが、1番好きなグループは何か?と聞かれたらさくら学院と答える時もあるくらいで、特別な感情で応援しています。



所謂"父兄"とファンを形容するのが物語っているように、さながら娘の晴れ舞台を観に行く親の心情でライブに臨むスタイルがさくら学院ではデフォルトで、界隈もTOもましてや握手会も存在しない唯一無二の現場というのが、ある意味、格式の高さを強調しています。そんな崇高な現場を特別視している方は少なくないはずで、僕もそのひとりという訳ですね。


席はL列上手。どちらかといえば視界不良。でもそこは流石に計算されていてしっかりメンバーの顔は見れる設計。幸いベビメタヲタと思しき方も周りにはおらず、他の父兄もじっとただ開演を待つのみといった様子。



チャイム→School days→Wonderful Journy とドラマティックな出だしの3曲で早くも涙腺が崩壊する父兄(勿論僕も)。何故、さくら学院のステージは泣けるのか?という問いに僕は明確な返答が出来ません。ただただ感情が込み上げてくるんです。勝手に賢者モード入ってるんです。単純に、国宝級の曲、パフォーマンス、ビジュアルが素晴らしいってのもそうですが、やっぱり皆さん、親の気持ちになっているのでメンバー達の成長に感動を覚えるんだと思います。



この日のMCでは"サクラデミー賞"と称した演技対決があった。「打倒 三吉彩花!」と銘打っていただけに個々の演技はガチ。(実はこの日、三吉さん本人がいらっしゃっていました。)優勝はオオトリを務めたゆいちゃん。『先輩の読んだ後の本、読みたいな…』という台詞に父兄からは万歳も飛び出していた。確かにこれにはかなりグっときた、何が良いって台詞を言った後の本気で照れる仕草ね、もう負ける気しない可愛いさ。まあ個人的には最愛ちゃんのサービス満点の盛り上げスキルが優勝ですけどw スーパー最愛ちゃん万歳。

 

部活動発表。まず驚かせたのが転入生コンビ愛莉鈴ちゃん&咲希ちゃんによる一夜限りの?新聞部。松井さんと三吉さんがツインタワーなら、こちらは高低差に思わず唸るデコボコw とても愛おしいBrand New Dayでした。一夜と言わずに何度も見たいです。本人達が提案した、その高低差を活かしたバレーボール部も結構見てみたい。続いては帰宅部。いきなり新曲"すいみん不足"でスタート。サビのフレーズが印象的なこの曲はダンスにタオルケットを使ったり、早口言葉だったり、まり菜ちゃんがランチを買いに行ったりと観て楽しめる1曲。3人並んだ時にねねどんの背がまた大きくなっているの確認。 彼女は着実にcuteyからbeautyへと変わっているんだなと思うとまた泣けてきました。最後に新部活動の科学部。これを見る為に来たといっても過言でない期待のユニット。1曲目”サイエンスガール▽サイレンスボーイ”は後期supercar、もしくは初期サカナクションを思わせるバンドサウンドのアンニュイなエレポップでこの上なく上質。BABYMETALのように上質な中の馬鹿らしさが無くて、ただ上質。最初YouTubeでみたドキドキは「かっけーっ!」と思わず会社の机バンしましたw カップリングの"ユメを解く理論"はエキセントリックなメロディから展開される更に本格的なエレクトロ。トリップするほどの気持ちよさは映像や照明と化学反応がおきてくるもので現象科学では説明できないサウンドスケープ。白衣の3人が科学未来館に降り立つところまで見えた!!


後半はダンス部(全員)でのLet's Dance 息の揃ったフォーメーションとさっきまできゃっきゃとはしゃいでとは思えないキレキレなダンスがまた言葉にならない素晴らしさ。らうらちゃんが一際踊れていてこのパートではセンターめの位置。表情もクールにキメている他のメンバーとは他所に、楽しさからくるのか時折みせるドヤ顔気味の笑顔が輝いていた。ここから怒濤にFly Away→FRIENDS→マシュマロ色の君と→messageとすすり泣く声が聞こえてくる曲で畳み掛けられる。すーちゃんが2代目会長になってからのさくら学院は「感謝」がひとつの大きなテーマになっている気がします。この日も感想で個々が楽しんだコメントよりファンへの感謝のコメントが多かった。まり菜ちゃんに関しては、皆さんの貴重な時間をさくら学院の為に使ってくれてありがとう。と最大級の感謝を送ってくれている。ファンがいたからここまでこれたと彼女達は言うが、僕らは何もしていない。寧ろ逆。感謝しなければならないのはこちらの方だ。と思ったり思わなかったりしながら一旦ステージは終わり、その頃には放心状態でいる父兄が多数。



アンコール。Tシャツ姿になって登場すると再び感謝を述べて、ベリシュビッ〜夢に向かって を披露。2時間強あった学院祭はすーちゃんの深いお辞儀で幕を降ろした。メンバーがいなくなっても拍手が鳴り止まない会場の空気にエモーショナルを通り過ぎた熱いものが込み上げてきた。最後の会長として凛とする姿には、伊達に武藤さんの背中を長年見ていただけあるなーと。いままで会長らしさを見出せてなかった気がしてたのですが、先代とは違う2代目としての会長を、彼女はここにきてみつけたんじゃないかと思いました。すーちゃんは周りを立てるんですよね、自分をバカキャラに仕立てあげて後輩にイジらせたり、MCでもメンバーが自由に喋らす空気作ったり。昨年度よりメンバーの素が垣間見得る瞬間が圧倒的に多くなったんですよ。それはやっぱり会長の影のファインプレーが効いてるじゃないかなあーと。今年は中3がひとりだけだし、去年からの重圧もある、その中でも今年度のカラーをはっきりと提示してくれて教室エンターテイメントを更新し続けてるのだから本当にすごいよ。それと、きちっと来年度のビジョンを匂わせるし、メンバー個々の可能性を導いてる気もするんだ、つまりは、さくら学院の展望ね。これは去年なかったこと。自分が卒業した後のレールもさり気なく敷いていると思うと、しっかり会長も更新していくんだなあと感動した。



…とまあ、よくそこまで勘ぐるよなあという感じで俯瞰してみたりもして。でもそう思わせるところが、さくら学院の真理なところある。去年の学院祭は"イジメ、ダメ、ゼッタイ"の印象が強過ぎてあんまり覚えてないのに比べ、今年のは当分忘れることはないでしょうねきっと。
夏はがっつりサマースクール干されたので3月までは出来るだね参観するように頑張る所存です。あ、咲希ちゃんか誰かが提案した音楽会、あれ是非ともお願いします。スーパー最愛ちゃんが"天国への階段"弾いて昇天するとこまで見えた!!

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