柳都から紡がれる物語〜RYUTist〜

photo:09




県外に出ないでお馴染みのRYUTistが関東にやってくる。しかも、いまローカルにおいて秘かに盛り上がりをみせている水戸にやってくるというのだから馳せらずにはいられないこの気持ち。前日に南魚沼雪まつりで最高のロケーションにより伝説的なステージを風の噂で耳にしていたので、夜勤明けでそのまま水戸行き特急スーパーひたちに乗り込むのも自然と苦でなかった。おかげでゆとりが持てる時間に現地に到着し、休むか迷ったが現場を優先した。笠間芸術の森公園にて下妻のアイドルグループ"しもんchu"と初対面。hy4_4hyばりの原色ツナギに身を纏った戦隊物のような5人が登場。さぞ面白かっこいいギグをしてくれるだろうと期待していたらシステマチックな正統派楽曲で良い意味で裏切られた。東京から来たと言ったら足立区のアンテナショップに音源売っているので是非!となぜかそっちでの購入を促されて笑った。











そうこうしていると交通網の罠にハマって13時〜の1部が時間的に間に合わず、2部までの間、偕楽園にて3分咲きの梅を眺めることに。この日は強風で体感温度は日中にして5℃くらいだったろうか、たった30分じっとしていただけで身体の芯から冷える寒さ。新潟はもっと寒かろう。「大新潟まつり」が催される京成百貨店に到着。斜向かいにある【かわまた楽器】で水戸ご当地アイドル(仮)のCDが売っていることを予め調べておいたので立寄る。金管楽器が並ぶショーケースと併設されているピアノ教室、Keith Jarrettが流れる店内の真ん中に気まずそうに置かれるCD、違和感だらけの雰囲気に耐えられずそそくさと購入。これが中々良くて簡単にレビューしたいところだがまた別で。京成百貨店へ戻って新潟の物産に舌鼓。ロールケーキが異常に美味かった。





photo:14




photo:15








2部開演20分前にミニライブが行われる1階へ。最前むぅたんゼロズレ。メンバーがスタンバイ、いつもの半袖スカートの衣装で見るからに寒そうな出で立ちで震えていた。ステージが始まるとスイッチが入る4人。いつだってRYUTistのステージは愛らしさ満開で程よい緊張感で包まれている。










瞬きで揺れる君のまつげが良い





彼女達が発するその雰囲気はどこか、か弱さを感じるところがある。それでいてディテールに至るまで精巧につくりあげられたパフォーマンスが伴っているから驚き。4人の優しくて可愛い歌声も相まって気付けばジンワリと幸せが押し寄せ自然と笑みが零れる。








瞬きで揺れる君のまつげが良い










瞬きで揺れる君のまつげが良い










瞬きで揺れる君のまつげが良い










瞬きで揺れる君のまつげが良い









冬の魔法→Beat Goes On!→ラリリレル→Arrivals and Departures (アンコール)を披露。RYUTistの温もり溢れるステージはいつでもどこでも色褪せない。たった4曲でもこの満足感、来た甲斐あったと思わせる。その後、HMV水戸内原店で行われたサイン会も大盛況で、この日限定の特典バッチが嬉しい戦利品。この店舗は新宿タワーに引けを取らないアイドル音源が充実しており多くのヲタが驚嘆していた。chimoの1stを思わず即買い。











時間は戻って昨年の12月30日。2ndシングルが発売されたと聞いて、ホームグランドである古町Live House showcaseでの定期公演をこっそりと観に行っていました。








瞬きで揺れる君のまつげが良い










瞬きで揺れる君のまつげが良い





瞬きで揺れる君のまつげが良い










やはりホームだけあってほとんどが地元のファン。少女飛行teeを着てサイを振り回す若者やDSに勤しむ孫2人を引き連れた祖父母まで。公演で楽しみにしていたのはカヴァー曲。昨年のTIFで"若者のすべて"を歌う彼女達と対面して心を持っていかれて以来、動画の中で様々な曲を歌う彼女達を見続けてモチベーションを高めていた。この日の公演で印象的だったのは、有人論(RADWIMPS)、サンライズ(スペクトラム)、砂渡し爺(板尾創路)。見ての通りジャンルレスでハイセンスな選曲、それよりもすごいのがこの選曲でオリジナリティが明確なところ。サンライズでは歴戦のプロレスラー達のものまねをコール&レスポンスしたり、砂渡し爺では、のんのが淑女を演じる舞台を展開される。そのオリジナリティ溢れる演出で原曲超えてるだろと思わせる曲も少なくない。スティングやビリー・ジョエル、ディープパープルの名曲をメドレーで歌う「イングリッシュ・インポート・メドレー」は今まで観てきたアイドルがカヴァーする曲では飛び抜けて心揺さぶるものがある。セイントフォーマリスミゼルエゴラッピン飯島真理ハナレグミ…など、やけにツボなチョイスが魅力のひとつと言えよう。











今回発売された2ndシングル「Beat Goes On!〜約束の場所〜」は実は1年以上前から歌われ続けている曲で、待望のパッケージ化だった。オリジナル楽曲は20近くあるのに中々音源化しないんで本当待ちに待ったという感じ。物語厨の僕をくすぐる仕掛けというか歌詞が、非常にストーリー性が強くて文字を追うだけでも泣けてくる。昨年リリースした1stシングル「RYUTist〜新しいHOME〜」のアンサー的な構成になっているのが面白いところ。"新しいHOME"だったステージが"約束の場所"へ、"夏の魔法"よりも実は威力のある"冬の魔法"、『ありがとね、ほんとにね』という歌詞で始まる"ラリリレル"秘密言葉でまた逢うことを誓ったのに対して"Arrivals and Departures"ではついに門出の時を迎え次のステージへ歩み出し『ありがとね、ほんとにね』という歌詞で終わる。僕はこういう素敵な世界観に弱いです。ももクロの「走れ!」の作曲でお馴染みの大場康司さん(Koji Oba)が今回も楽曲提供しています。大場さんが奏でるエバーグリーンな楽曲群は、ポストモダン的で美しいメロディーラインが心地良く感動を誘います。ちょっと僕好み過ぎて非の打ち所がありません。そんな2ndシングルも遂に全国流通しました、iTunesでも配信がスタートしている模様です。そして、来たる3/20春分の日になんと東京で定期公演を行うとのこと。まあ時期的には春ですが、冬の終わりに魔法にかかりに行ってみてはどうでしょうか。


<冬の魔法にかかったRYUTist


むうたん

photo:10


ともちぃ

photo:11


わっかー

photo:12


のんの

photo:13






【画像引用元:RYUTist_info】