BEST DISC 2015 [25~1]
25. Mind Out Wandering / Astronauts, Etc.
Toro Y Moiバンドのキーボード担当。 心地よいファルセットボイスと鍵盤。絶妙なソウルフレイバー。個人的には本家より聴きました。1月に一緒に来日してくれるっぽいので前座でもなんでもステージみたいっすね。
24. いぬねこ。青春真っ盛り/ わーすた
本当に申し訳ないんだけど、毎年、これだけは勘弁してください。でも、わーすた、理屈じゃなく良いんですよ。決してネタではありません。まっさらな心でアイスト最高傑作と向き合ってほしい(真顔)。
23. EP / D.A.N.
チル、ダウナー、生楽器、ミニマル。xxbootsstrapxxを構成する四大要素が詰まっていて最高でした。キャッチーでメロウな歌がのっていきながらクラブミュージックをバンドサウンドに昇華しています。エンジニアとして、トクマルシューゴ、蓮沼執太、葛西敏彦(森は生きている)が揃ってるんじゃ良いにきまってるやろ。
22. RYUTist HOME LIVE / RYUTist
やっとRYUTistのアルバムが聴ける幸福よ。いつまでも色褪せないエヴァーグリーンな曲とピュアネスなメンバーが詰まった1枚。本作を傑作たらしめた決め手は、数多くのライブで歌い込んできて、しっかりと歌をものにした4人が、聴く者のハートをつかんで離さないということ。来年は新潟いくぞ~
21. 4 Walls / f(x)
今年のSMではベストでしょ。ディープハウス系EDMにチャレンジしてばっちりハマッった感じですね。シンセポップやラウンジミュージックなど幅広いエレクトロニックサウンドが聴けるのも良い。でも、「Hot Summer」みたいな明るいトイポップな路線も好きだったりするので来日公演が楽しみ。
20. The Sound Sounds. / TWEEDEES
ポスト渋谷系と謳われていたCymbalsの元ベーシスト、沖井礼二が女優の顔も持つ新進シンガーの清浦夏実と始めた新バンドTWEEDEESのデビュー盤。ノスタルジックかつノーブルなポップスが満載…と思わせ、実はサウンドそのものはロッキンかつ相当にエッジが立ってたりする。ある意味、過激な試みを洒脱に聴かせるセンスは流石。ジミヘンのコピーなんか絶対誰がやってもこんな感じに仕上げられないんだよな。涼やかな歌声の魅力とともにふたりが仕掛けた小粋な遊び心を是非。
19. B4.Da.$$ / Joey Bada$$
「1999」ミックステープの時は17歳。当時から90sマナーのヒップホップを展開してきたPro EraのJoey Bada$$。現在、20歳。NaS「Illmatic」をリリースした時はも20歳って聞いたときはテンションあがるよね。90sアンダーグラウンドヒップホップを踏襲した渋いトラックが多く飽きのこなそうな落ち着いたトラックに乗るラップは多彩。フローも声質も中毒性あります。スムースにもレゲエっぽくもがなり声も出せるし歌っぽくラップもかませる。リズム感が抜群なんですね。個人的には、「Illmatic」「BlackStar」に続くニューアンダーグラウンドクラシック。
18. Your Face / Venetian Snares
カナダ・ウィニペグ出身のブレイクコア・アーティストAaron FunkによるプロジェクトVenetian Snaresの新作。お得意の超高速ビートと、アシッド音を全面に押し出した変態ブレイクコア・サウンドが詰め込まれた期待通りの内容。ゴスからエキゾまでなんでも飲み込んでハードコアにブン回すその才気はホント衰え知らずっすわ。終始ずっとキマれます。
17. Wake Up, Best! / Wake Up, Girls!
アニメ『Wake Up, Girls!』の文字通りベスト盤。「タチアガレ!」「7Girls War」「シャツとブラウス」などの主題歌は基本スタンダードなアイドルソングとして機能し後半になるとEDMや演歌、ミュージカル、トイポップとサウンドのふり幅が一気に広がり飽きさせない。キャラソンでもあるニャル子さんの曲まで入っていてアニソン盤として充実度は群を抜いて高いです。アニソンはどうも、、、と思う音楽好きの皆さんも騙されたと思って、、、ラブライブ等のアイドルアニメの入門編としてもおススメ。
16. tick / LONGMAN
愛媛のパンクバンドの2枚目。シンプルなことをシンプルに鳴らしていることがまず最高。男女ツイン・ヴォーカルの3ピースならばメンバーひとりが担う役割の数は多いはずなのに、難しさや複雑さといった印象を聴き手に一切与えない。カラッとしたテンションの中でキメのひとつひとつがスコーンと決まっていく様子が潔く、非常に爽快でキラキラし、とにかく押し寄せるエモの波がすごい。アイドルの煌めきのそれを凌駕する女性ベースボーカルさわさんの心地よく疾走するパワーポップは推しジャン必須(猛爆)。メロコア46、2015年ぶっちぎりのベストアクトです!
15. Year of the Hare / Fucked Up
トロントのハードコア・バンドFucked Up収録曲2曲のみとなる新作EP。20分に及ぶ1曲目「Year of the Hare」は、彼らが2006年から取り組んでいる中国の干支にちなんだシングル・シリーズ『Zodiac Series』の一環で制作された曲で今回は”ウサギ”がテーマとなってるそう(全然ピンとこない)。激しくて、がさつなハードコア・サウンドに、アップリフティングとも言えるほどの高揚感を加えてくれるところがいつもの最高なFucked Upを詰め込んだキラーチューンで年間ベストトラック級のエクスペリメンタルっぷりで脳汁やばいっす。
14. paradise lost, it begins / 吉田ヨウヘイgroup
ジャズ、ソウル、ファンク、エクスペリメンタル、オルタナティヴなど様々な音楽を取り込み、超高密度に"吉田ヨウヘイgroupの音"として音像化することが今作では試みられている。そういった意味では、極めて実験的とも言えるし、リズムやグルーヴの面では肉体性が増したロック的な作品と言ってもいいのかも。何度聴いてもその全容を掴みきれない、音楽的好奇心をくすぐられるオリジナリティ溢れるポップスが聴けるバンド史上最高傑作。あと、鍵盤のreddamさん(かわいい)が多分ギターとデキてるっぽくてライブいくと異様に興奮します。(すぐ消す)
13. Chiryu-Yonkers / C.O.S.A
THA BLUE HERBのILL-BOSSTINOと、TOKONA-Xの才能を合わせ持つような、力強い存在感。独特の訛りを感じるワードチョイスや発声も中毒性抜群でめちゃくちゃ真似したくなります。全編パンチラインの"知立Babylon Child"はラッパーの感情がダイレクトに伝わってくるならば嘘も誇張も許されるし、これこそがリアルだと思わせました。CampanellaもそうだけどRAMZAのトラックはエレクトロニカヒップホップだったりLAのビートメイカーにも通ずる作風でもありながら現場感あるヒップホップにきっちり落とし込んでてマジ天才かよと。早くライブいきたい。
12. FOLLOW ME UP / 坂本真綾
真綾さん曰く、「幕の内弁当」のような、前作の「コンセプトアルバム」とは全く異なったアルバムに仕上がっています。シングル曲が多めですが、曲数は15曲あるし、曲順も前半はシングル曲とアルバム曲が交互に並ぶような構成で、アルバムのセオリーをうまくなぞったような曲順になっています。原点回帰のアニソンロックや菅野よう子、坂本慎太郎×コーネリアスと20周年に相応しいバラエティに富んだラインナップ。
その中で、印象に残るのは、いつも通りの真綾さんの声の美しさと、素敵な歌詞。今回のアルバムは、すっと入ってくるような歌詞があるのが一つの特徴のような気がします。何より、ソングライターとしての真綾さんが手がけた楽曲がアルバムの根幹を担っているのが素晴らしいです。
11. Tuxedo / Tuxedo
80'sエレクトロ・ファンクを今っぽいR&Bの再構築。メイヤー・ホーソーンとスヌープや50 セントのプロデューサーであるジェイク・ワンとのコラボレーション。マーク・ロンソンのUptown Specialと同様の試みだけど、コンセプトの統一感は此方が上。メイヤーのソウルフリークぶりが微笑ましいソングライティングも充実。かつてのブラックコンテンポラリーのフェイク調ジャケットアートにもニヤリ。作り手の思いが過剰に投影されずに、さらっと聴けて気持ちよく踊れるこのカジュアルさが良いんすよね。
10. 1集 - Dark&Wild / 防弾少年団
韓国の人気ヒップホップボーイズグループ防弾少年団 (BTS)の1st。ストレートなラップとパワフルなボーカルが絶妙のコントラストをなすハイブリッドなロックなナンバーが中心で流行りのトラップやメロウジャズもカマしていてヒップホップ好きにも納得の内容。ポップスとしてのキャッチーな緩急を上手く突いているのとダンス好きの中高生が好むLDH的なバイブスのバランス感がBIGBANGとは違う側面からのアプローチですごく面白かったです。あと絶妙なダサさもグッときたところ。サマソニでのパフォーマンスも結構格好良かったな。尚、これ以降のカムバック盤はSMに寄せまくるトラックで正直ゴミです(冷静)。
9. Past Present / John Scofield
今回のメンバーがなかなかすごい。90'sのリユニオンでジョー・ロヴァーノ(ts)とジョンスコの双頭で、リズム隊はラリー・グレナディア(b)とビル・スチュワート(ds)と黄金時代のメンツで胸が熱い。もっともジョンスコのギタープレイ自体は全盛期と比べ60点のデキ。特にワイルドな奔放さやエネルギー感がめっきり落ちている。ただリズムがルーズで独特のラフな味わいがある点は昔と同じ。なによりアルバムトータルの価値としては90点をつけてもいいだろう。楽曲がいいし、アルバム全編に明るく楽しいムードがあふれているのが最高。今まで本格4ビートやフュージョン、ファンク、ジャムバンド路線とあれこれ目先を変えながらやってきたけど、本作のようなシンプルでストレートに楽しめる王道路線に絞った「やっぱ、ジョンスコはこれだなー!」といった感じの作品で純粋に嬉しかった。
8. Yume / Helios
今年のベストオブチル。Keith KenniffのHelios名義での作品。MerckでレーベルメイトだったTychoとどこか共通するアトモスフェリックな美しいメロディーにミドルテンポのビート。名作「Eingya」の世界観をもう少し開放感あるものにした感じを受けたんですが、なんにせよ、気持ち良い旋律のパターンがこれでもかと放り込んでくる。シンセによって生み出される幻想的なストリングスと、エレガントにきらめくピアノやアコーステックギターが切ない旋律を折重ね、そこにゆったりとしたダウンビートが心地よさと、高揚感を刻んでゆく。今年幾度となく眠れぬ夜をサポートしてくれました。ポストロック好きにもおススメ。
7. Sound & Color / Alabama Shakes
フロントマンのブリトニー・ハワードが同い年でだいぶ笑っちゃうんですが、ロックンロールの歴史に刻まれるであろう大傑作をだしてきて爆笑しました。ハワード嬢の素晴らしくソウルフルなボーカルと荒々しいシャウトで、その手のロック好きのハートを鷲掴みにしたのではないかと。実際、音は最高。ギターの鳴りは言うに及ばず、それ以上にフレーズの一つ一つがいちいちキマっている。フェスでの映像を見ても確かに演奏も上手でいちいち格好いい。でもそれ以上にフレーズの一つ一つの美しさに聴きいっちゃうんすよね。黒いジャケットが象徴するように、重心をグッと低くしたリズム隊のグルーヴに、ソウル・ファンクの要素を大きく取り入れたギターリフの絡みが、より黒っぽいサウンドを産み出しています。このジャンルで全米1位はダテじゃない。苗場でみしてくれ~~
6. Obscure Ride / cero
「Yellow Magus」以降、いわゆるネオソウル的ブラックミュージックへの傾倒を深めていったのは周知の通り。今年は国内外でネオソウルが一つのトレンドでしたが、彼らの音楽的興味と時代の音が重なった瞬間が一番琴線に触れました。黒人音楽特有の律動するリズムを体現する一方で、歌詞によって胸の深い部分にまで揺さぶりをかけてくる本作はグルーヴとエモーションの高次の調和を実現し、僕が思う所のソウルミュージックの最良の形を示してくれました。「Summer Soul」を聴いて過ごせた最高の夏に感謝。
5. To Pimp a Butterfly / Kendrick Lamar
黒人音楽によるポップスのアップグレード、同時に悲しくも顕在化した黒人と白人の差別意識にまつわる闘争、こうした状況において「物語を読む」音楽であるヒップホップからの返答。コンプトンを取り巻く様々な背景云々というより、ロック好きの僕がヒップホップでここまで心揺さぶられたことが何よりの事件。トータル80分もある大作ながら1曲も捨て曲なくすんなりと聴けるのは見事だと思います。まだヒップホップとは何かという知らない人でもおすすめできるし、ヒップホップ嫌いな人でもジャズアルバムとして聴けることもできるからすごいよな。先日みた「ストレイト・アウタ・コンプトン」じゃないけど、N.W.A.に通ずるカリスマ性や説得力、西海岸の新しい王者として歴史を再編させるパワーを感じました。
新作のタイトルwww しかも無料DLてwww ナメくさったタイトルとジャケ(可愛い)ではあるが、これがとんでもなく傑作。Wilcoの良いとこどりというか、総決算。リフものあり、実験精神溢れるものもあり、キャッチーなナンバーもあり、トータルタイムが長い傾向にあるWilcoが全部で34分しかないというのも聴きやすいポイントで、一切の無駄がないということ。変拍子やノイズも交え、00年代前半に追求していたプログレッシヴなバンドアンサンブルにアプローチしながら、それをポップスとしても楽しませることができるのが今の彼らなのではないでしょうか。猫派なのでフィジカルリリース速攻で買いました。
3. Blue Avenue / 花澤香菜
今回もヘッドフォン必聴の声質を大事にしたマスタリングで声豚歓喜。正直、今作のシングル曲は割と大したことないのですが、日本でここまで全曲安定したポップスを出せる歌手はなかなかいない。今回はNYをコンセプトにしたようで、1曲目から、ベースがウィル・リーに、ドラムがスティーブ・ジョーダンという、このクレジットみただけで笑ってしまった取り合わせ。北園みなみの曲も入っていたりでそういう意味ではアルバムとしての遊びといった解釈をすると納得がいく。シリアスさを感じる大人しいナンバー「Trace」、ダンスミュージック全開な「ほほ笑みモード」など完全に彼女のイメージからは逸脱するような曲も並ぶけど、「ブルーベリーナイト」「タップダンスの音が聴こえてきたら」あたりはどっちかというと花澤さんっぽさを感じるかな~。ジャズもAORも行き過ぎないおかげで最大の特徴である花澤さんの可愛らしいヴォーカルを最大限に活かす本質の部分を聴いてほしい。来年も花澤香菜さんでガチ恋拗らせていけそう。
2. Poison Season / Destroyer
The New Pornographersのフロントマンにして中心人物の一人であるDan Bejarによって立ちあげられたプロジェクト。AORの精神を宿した彩り鮮やかなインディポップスを基本にサックスを多様したジャジーな大人感やディスコ風のシンセを大々的に取り入れた懐かしい哀愁香るノスタルジックミュージックの傑作。しかし「Kaputt」にて確立したドリーミングな哀愁ロックの解放感だったり、極上のポップセンスは健在。前作「Kaputt」をより一層ブラッシュアップさせた大名盤。TIFとかやってた最中にリリースされたのもあって、アイドルみてハイになった後、一気にクールダウンさせてくれたの最高にチルい思い出。
1. YELLOW DANCER / 星野源
ある日の日比谷公園、小学校低学年ぐらいの姉妹が手を取り合いスキップしながら「SUN」を歌っていた光景が忘れられない。結局のところ、本作は日本版『Random Access Memories』なんすよ。ソウルやディスコミュージックをモチーフにし、まさにEDM化したJ-POPへのカウンター的作品。そして、CDが売れないこの時代に10万枚以上を売り上げ、オリコン1位を取ったことはこのカウンター的な役割が見事に成功したことの何よりも証ではないだろうか。ブラックミュージックをキーワードとしてケンドリックやマークロンソン、ceroと言った良作が世界各国から黒人、白人、黄色人種関係なくリリースされました。そこに日本の文化であるJ-POPとブラックミュージックの融和点を見つけ出し、きちんと回答を出した本作も同じように語られるべきで、それらを凌駕する作品です。今年を象徴する一枚。ありがとう、星野源。
BEST DISC 2015 [50~26]
50. Kruise / KANDYTOWN×nosh
49. FEVER / 三浦大知
48. 『ガールズ&パンツァー 劇場版』オリジナルサウンドトラック / V.A
47. Purpose / Justin Bieber
46. Key Change / Mocky
45. PENKI / 内田真礼
44. Let the Groove Ride / Boukou Groove
43. Why Choose / Shopping
42. タビノオト / 牧野由依
41. Family First / Mark Guiliana Jazz Quartet
40. Art Angels / Grimes
39. Are you Comming? / WANIMA
38. Donnie Trumpet & The Social Experiment
37. Bremen / 米津玄師
35. CONQ.U.ER / KID FRESINO
34. Hello I Feel the Same / Innocence Mission
33. NEW RHYTHM / シンリズム
32. GARDEN OF DELETE / ONEOHTRIX POINT NEVER
31. Restless Hearts / Restless Hearts
30. THE BAY / Suchmos
29. The Corner / BudaMunk
28. Base / Jonghyun
27. A Folk Set Apart / Cass Mccombs
26. Stuff Like That There / Yo La Tengo
花澤香菜 Live Tour 2015『Blue Avenue』@日本武道館 15.05.03
どうも、いま最も付き合いたいヒト第1位の花澤香菜です(?)
自らが花澤香菜と名乗ってしまうほど幸せだった武道館ワンマンについて、少し書いてみますね。
まず先にセットリスト。
01.I ♥ NEW DAY !
02.ほほ笑みモード
03.運命の女神
04.こきゅうとす
05.Night And Day
06.CALL ME EVERYDAY
07.青い鳥
08.無邪気なキミと真夏のメロディ
09.スパニッシュ•アパートメント
10.タップダンスの音が聴こえてきたら
11.Trace
12.Dream A Dream
13.We Are So in Love
14.25 Hours a Day
15.Young Oh! Oh!
16.片思いが世界を救う
17.Merry Go Round
18.君がいなくちゃだめなんだ
<アンコール>
19.恋愛サーキュレーション
20.Saturday Night Musical♪
21.恋する惑星
22.星空☆ディスティネーション
<ダブルアンコール>
23.I ♥ NEW DAY !
というわけで、花澤香菜ライブツアー2015「Blue Avenue」初日、武道館公演に行ってまいりました。
1階南東スタンドJ列と、前日に慌てて発券した割には結構良い席でライブを堪能することが出来ました。
去年のツアー「25」のNHKホール公演ぶりの参加でしたが、やっぱりライブは凄まじいく良いですねぇ。
ライブ後の満足感といいますか。多幸感といいますか。
結論から言うと、完璧of完璧。
前回の何倍も良かったです。現在5月時点での2015年ベストライブです。7億点。
今日も公演中は楽しすぎてずっと「ほほ笑みモード」。
バックバンドのディスティネーションズは前ツアーのメンバー(ツインギター、ドラム、ベース、キーボード)に加え、ホーン隊(トランペット、サックス)の7名に。
個人的にホーンセクションはめっちゃテンションの上がる要素なんで歓喜しながら聴き入ってました。
打ち込みメインの曲→ロックテイストになってたのがライブアレンジながら秀逸。
ファジコンのSATOKOさんのドラミングはかなり好きです。
というか、ディスティネーションズと花澤さんの相性良すぎません?って感じ。
歌声に魅かれつつも、バックのハイスペックな演奏に鳥肌立ちまくりでした。
北川さんの仕事っぷりに脱帽ですわ。
『Blue Avenue』を軸にしてはいたけど、ホーンやステージセットを活かした選曲とアレンジが心地良さをしっかり演出していたのが本当に素晴らしかったです。
バンドもこのツアーに向けて作り込んできてるなぁと感じました。
ライブMCで、ふとディスティネーションズが奏でだしたJames Brownのセックスマシーンに乗せて「メロンパンッ!」とシャウトしてパンの名前をスキャットしていく花澤さんがもう最高でした。(はぁ・・・好き)
おまけに数々の中毒者を生み出した名キャラソン「恋愛サーキュレーション」もライブで初披露。満を持してですね。いままで披露されてなかったんですね。歌いだした瞬間のオタクのうねり声ヤバかったです。かくいう私も軽く奇声を発してたと思います。
あっという間にピンク色に染まる会場、用意されたようなコール&レスポンス。間違いなくこの日一番の盛り上がり。
まさか生きてる間にこの曲を生で聴ける機会がくるとは…もう何も思い起こすことはないです。
花澤さんがとんでもなくノリノリだったのも本当に可愛かったなぁ…溜め息出るレベルで。本人が「楽しい!」を連呼して、あれだけ笑顔でステップを踏みながら歌を楽しんでいるのを見てたら、こっちまで楽しくなっちゃいますよそりゃ。
チラっと近くの人見たけど、皆幸せそうな顔してた。
うん、僕も幸せだ。(はぁ・・・好き)
僕が思うに、前回より音楽を理解して楽しんでいる風に見受けられました。ニューヨークでオケ録りから参加して、現地の凄腕スタジオミュージシャンの演奏も肌で感じ、MCでもおっしゃっていましたがJAZZバーにも行かれたそうで、上質な音楽を常に間近で接したことで、音楽の楽しさを知った喜びが弾けんばかりにステージで放出していた気がしました。
そしてラストのMCでは涙する場面も。
「学生の頃、お仕事を辞めようと思ったことがあって」
「そのとき引き留めてくれたのが今のマネージャーなんですけど」
「ぽてまよだったかな?…の仕事終わってから焼肉行ったときに泣きながら「花澤香菜いいんスよ!俺絶対売るんスよ!」って言って、隣の席にダイブしてめちゃくちゃ怒られたんですけど(笑)」
「マネージャーの自分の担当した子を武道館に立たせるっていう夢を叶えることができて、本当に嬉しいです!」
→(しゃがみこんで膝を抱えて泣いてしまう)
「マネージャーーー!!!嬉しいかー!!泣けーーーーーーー!!!!!!(舞台袖に向かって)」
「・・・まぁ、これからもやってくんで!」
「応援よろしくお願いします!」
実に花澤さんらしいMCでしたね(はぁ・・・好き)
マネージャーの某M岡さんも泣いて喜んだんじゃないでしょうか。
自分の担当した子が武道館を埋められるアーティストになるってのは、相当に感慨深いでしょうし。
いやはや、MCでも触れられてたけど、ソロデビューからもう3年。
正直、ソロデビューの一報を見たときは武道館声優になるとは思ってなかったですね。
発表会でのコンセプトに関しては、最初はピンとこなかったし、どんな楽曲が出来るんだろうか?と疑問符も。
でも、CDが発売されてから徐々にその疑いのようなものも解けていき、俗に言われる渋谷系だったり、AOR、シティポップを取り入れジャンルに囚われない日本の上質なJpopシンガーとしてシーン牽引している存在になっていると思います。
ちょっと脱線しますが、昨今の声優業界ではソロデビューが珍しくない。
それはこの界隈に馴染みのある方ならご存知だと思います。
だから、結構固定ファンだったり、ファン層固めるのって今となってはかなり難しいことなんですよね。
人気アニメへの出演で人気がぐぐんと上がった人でも、ライブやCDの売上ともなると苦戦。
武道館レベルにまで持ってくるには、本人の努力や運営の策略だけでは上手くいかない場合だってあるわけで。
今の声優って「皆可愛いくて歌が歌える」のが当たり前みたいなところがありますし。
だからこそ、花澤さんがこうして武道館でライブが出来るまでに成長したのは非常に意味のあることだと思います。
今日のライブでも、
「(開演直後)うわぁ~ペンライトってすごい!キレイだね!」(女性)
「(終演後)アンコールの一曲目、あれ何の曲だか分かった?」(男性)
「(三本締め後)へぇ、こんなのあるんだ、初めてやったw」(私)
という声が近くの観客から聞こえてきたんですよ。
これってすごいことじゃないですか?
ペンライト持参なし、
「恋愛サーキュレーション」を知らない、
声優系のライブに馴染みのない人。
これ、圧倒的に新規ファンの獲得に成功してるってことですよね。
実際、ライブは女性率がかなり高かったですし、この界隈に馴染みのないような方も多く見受けられました。
ただでさえ今のファン数って飽和気味になりやすいのに、こうしてライブに初めましての人がいる。
そんな人たちが「楽しかった~!」と言っているのを聞いて、とてつもなく嬉しかったんですよね。
こういった点からも、「花澤香菜の音楽活動は相当に評価されている」と考えていいと思います。
そんなわけで、ライブ自体はもうホントに楽しくて幸せでした!
花澤香菜の音楽活動といった点でも非常に実りのある武道館公演、3年間だったんじゃないかな、と。
あと、星空ディスティネーションはすごくイイキョクだって改めて思いましたね。
ステキな音楽のおかげで、しばらくはこの余韻に浸れていそうです。
あと、最後に。
ツアー行くか悩んでる人は絶対行ったほうがいい!
遠征してみる価値あり!
みんなも幸せになろうな!