北三陸・久慈市訪問記〜「あまちゃん」によせて〜

あまちゃん、ついに終わっちまいましたね。完全にあまロスっす。

というわけであまちゃんマジヲの僕が、短すぎた夏休み4日間で、父方の実家である盛岡への帰省を兼ねて、NHK朝の連続ドラマ「あまちゃん」のロケ地である久慈市へ聖地巡礼に行ってきました。

9/24 (火)22:45〜 東京駅より久慈・八戸行き高速バス「きずな号」に乗車。

平日だけあってキャパ30名の車内は8名のみ。20代〜30代の若い客員でした。

早朝から夕方までずっと仕事だったこともあり車内は爆睡。気づいたら朝の8時で二戸まで来ていた。

9/25 (水)9:28〜 定刻より40分も早く久慈駅に到着。

バスを降りて真っ先に目に飛び込んできた光景に早くも感動。

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うぉぉぉおおおおおお!!!!!!!!
観光協会だ!潮騒のメモリーズの看板だ!

現地の方に聞けば、最近この劇中使用の看板が設置されたとか。
因みに、観光協会として使われているこの駅前デパートは1階を除き上のフロアは使用されていないらしい。


劇中の「北三陸駅」として機能している久慈駅は内装のレイアウトは違うもののドラマの駅とそっくり。

喫茶リアスが無い代わりに、うに丼が売っているリアス亭なる小さな食堂がありました。

瞬きで揺れる君のまつげが良い


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休日の久慈は電車・バスともに臨時便を出す等して観光の整備がしっかりされているのですが、平日は平常運航で1時間に1本という田舎のダイヤで観光するにはちと不便します。平日行く方はしっかりと下調べを推奨します。

10:24〜 早速、北三陸鉄道へ。

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”不思議の国の北リアス”、確か、海女cafeでのライブでオタクが打っていた潮騒mixにこのフレーズ使われてた気がします。



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いつもアキちゃんが走ってくるとこですね。

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ホームに列車が着くと観光客から自然と拍手が。


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車窓から。


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11:01〜 久慈駅から十数分、海女クラブがある袖が浜駅の設定となった堀内駅で下車。



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アイドルトンネルはここで観れます。
「アイドルになりたーい!」と叫んだと思えば、やっぱりアイドルとかダサい、やっぱり東京には行かない、などとユイちゃんの本音が垣間見えるシーンはいつもここでした。

アイドルと繋がりたーいって叫んでおきましたw

12:05〜 久慈駅に戻ってきて駅から徒歩5分の道の駅「やませ土風館」へ。


瞬きで揺れる君のまつげが良い


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ここには秋祭りで登場した巨大な山車がかざってあります。

ホントに大きくて美しくてかなり見応えあります。




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岩手県産の素材でこだわった久慈の甘酒その名も「あま酒」すっごく甘い。


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場所は言えませんが、潜水土木科が入っている撮影でも使われた高校が近くで発見しました。

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やませ土風館の目の前に歴通路広場にあるお店で昼食。

念願のまめぶを頂くもなんともビミョーな味にひたすら苦笑い。

お店のおばさんから色々と話を伺っているうちにすっかり仲良くなって夕方に馴染みのお店で呑む運びに。

本日のメーンイベント、海女漁が行われている小袖浜へ向かう。

やっぱりバスもさっぱり無くて、駅から6km程ある道のりはレンタサイクルで行くことに。

これが結構しどくて、途中坂道があったり道が細かったりで、かなり気を張りながらペダルを漕ぐこと40分やっとのことで到着。13:57〜


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海女の格好をした若いバイトの娘が交通整備をしてて萌えました。


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夫婦岩


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素潜り実演場

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うに丼1.3k


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残念ながら平日は実演はなかったですが、素潜りのシーンを思い浮かべてうに丼をぱくつきながら暫し感慨に浸る。

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海女cafeのある例の坂ですね。「いつでも夢を」を口づさみたくなります。


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さらに坂を上がるとそこにはヒロシが在中していた監視小屋があります。

ここから見下ろす小袖海岸は絶景です。若かりし春子が”海死ね”と書き殴った白灯台は近づけなったのでこの眺めで我慢。



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いやそれにしてもリアス式の岸壁はゴツゴツしてますなぁ。
産まれ故郷の秋田県男鹿半島もだいぶゴツいですが、こっちのは鋭利というかウニののようにチクチクしていて太平洋側の海の荒々しさが覗えました。震災時の津波で海女センターも壊滅的な被害が出たらしく、再開したした現在も恐ろしいけど海が好きだから潜り続けているという話しを実際に海女の方から聴いて、復興もそうだけど潜りたいから潜るっていう劇中のアキちゃんの言葉を思い返しました。

瞬きで揺れる君のまつげが良い

15:55〜久慈駅に戻り再びメシ。商店街にある「らーめん千草」さんのラーメン600円を頂く。

100%鶏にこだわった透明感ある琥珀色のスープに歯ごたえある鶏チャーシュー。美味。


この日は、たまたまバスで一緒になった同い年の青年とずっと行動を共にしていて、この彼がウザいというレベルを通り越した暑苦しい青年で、でもそのおかげで地元の方々と深く交流することができた。先ほど、まめぶを頂いた店のおばちゃんとも意気投合して夕方に合流して馴染みの喫茶へ連れて行ってもらうことになっていました。


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16:30〜 久慈駅から徒歩2分のところにある「喫茶モカ」に来店。 

夏ばっぱをはじめとする海女クラブが切り盛りしていた「軽食&喫茶リアス」のモデルになったお店です。


瞬きで揺れる君のまつげが良い

店内の雰囲気もリアスそのもの。人生経験豊富な小粋なマスターから面白い話をいっぱい聞けます。あと、劇中でヤンキーユイちゃんが食べていた阿婆擦れの食い物でお馴染みのナポリタンがメニューにありとても美味しいとのことです。


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あまちゃんの出演者ほとんどがこの店に訪れていたそうです。壁に掛けられたあまちゃんオールキャストのサインの中には能年さんのサインだけ何故かありません。その秘密は是非実際に来店してご確認下さい。


ここで珈琲を啜りながら過ごした濃厚な1時間は、ひとつの記事として書けそうなくらい充実したもので、僕はこの場面に立ち会う為にここまで来たのだと思ったほど。モカでのひとときは劇中のリアスでのそれで涙が出るくらい楽しかったなぁ。再び会いに来ると約束すると、アキちゃんも着けていたあのミサンガをつけてくれました。ここで涙腺崩壊。


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18:00〜盛岡行きのバスに乗り惜しみつつ久慈を後にした。

今回の目的は、あまちゃん聖地巡礼ともうひとつ、被災地としての北三陸を自分の目で確認すということ。海岸にはまだ震災の跡が生々しく残っているし、漁協付近にはスーパー堤防の建設が進められていた。被災していない自分がこうやって虚無感に打ちひしがれながら見ている光景と現地の方が見る光景はまるで違うと思う。ただ、実際に傷跡も復興した土地を見て、被災した多数の生の声を聞くと、3.11は北三陸にもたらしたものは何だったのかということを少しだけわかった気になれた。久慈の方々は優しくて勇ましくて活気があった。その大きな要因が「あまちゃん」だったと語る。あまちゃんを通じて久慈の事、あの日の事を知って感じて忘れないでいてもらうことが地元の方の喜びなのかなぁって勝手に考えたりしました。


潮騒のメモリーの『きてよ、その火を飛び越えて♪』という歌詞の”火”はやっぱり”日”の方だと思います。
”その日(3.11)を飛び越えて(乗り越えて)、また東北にきてね”と捉えることができる解釈はやはりそう捉えるべきだと思った。「あまちゃん」という作品が放つメッセージが久慈にいた9時間の体験通してよりリアルにより深く心に刻み込まれました。


瞬きで揺れる君のまつげが良い